ポピュリズムと尊厳をめぐって
フランシス・フクヤマが論じる「尊厳」とは
木下ちがや(こたつぬこ)
2026.10.06
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ドイツの右派政党AfDの躍進が日本でも報じられています。先月にはAfDの共同代表と参政党の神谷代表が会談し、今後の連携を確認しています。ポピュリストといわれるこの両党の伸長の背景には何があるのか。
概してこの右派ポピュリズム政党の躍進の背景には格差社会化があると言われます。確かに新自由主義とグローバル化のもとで、先進各国の社会格差は拡大し、そのことで不利を被った人々の不満が高まっているのは事実です。でも問題は経済的な格差だけなのか。この問いを投げかけてきたのが、著書『歴史の終わり』で有名な政治学者フランシス・フクヤマです。
フランシス・フクヤマは著作『IDENTITY: 尊厳の欲求と憤りの政治』(山田文訳、2019年、朝日新聞出版)のなかで現代のポピュリズムの特徴を論じています。要約するとこうです。